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森 達也 

(ドキュメンタリー映画監督、作家)

「ニュースは日々起きる。そして僕たちは興味や関心を更新する。特にメディアの位相において、この傾向は強い。でも世の中には忘れていけないことがある。終わっていないこともたくさんある。豊田と野田は愚直に訴え続ける。忘れてはいけない。記憶しなければいけない。そして観なければいけないと。……僕も公開が楽しみだ。」

永田 浩三

(武蔵大学教授)

「あの衝撃の大作、『遺言・原発さえなければ』の続編にあたる。原発事故によって、酪農家としての人生が大きく変わってしまった長谷川健一・花子夫妻、長谷川さんとともに飯舘村の農業を引っ張ってきた佐藤忠義さん、新規就農者としてコメ作りを始めた矢先だった伊藤延由さん、元京大原子炉研の助教・今中哲二さん。この5人が、避難指示が解除されたなかで、人生とどう向き会おうとしているかが丁寧に描かれる。かれらが紡ぐ一言一言の確かさ、切実さ。ほんとうの言葉がそこにある。」「最後はまるでタルべーラのようだ。」

七沢 潔

(元NHKドキュメンタリスト)

「久々に遅効性(後からじわっと効いてくる)の映画である。その理由の1つは、ともかく説明が少ないこと。まずタイトルからして謎めいている。」「説明がないからこそ、小鳥の鳴き声とわずかな人が戻った村(空はいつも曇っている)を観た静かな読後感にひたる。やがて一拍おいて、その「意味深」が訪ねて来る。そして観る人はこの映画が、数多ある行政目線で表面的な「福島復興報道」の中で稀有な、インサイド(内層)レポートであることに気づくことになる。」

小西 晴子 

(ドキュメンタリーディレクター・プロデューサー)

「主人公の長谷川健一さんの悲しみが私の心に流れこんできて、しばらく言葉を発することができませんでした。」「土地を耕し、ソバを植える。自分しか食べられないとわかっていても、今も畑を耕さずにはいられない。」「そこに意地とプライドを見た。薄っぺらでない、身体から発せられた長谷川さんの言葉ひとつひとつが、私達への警鐘でもあり、遺言でもあるように、いつまでも私の心の中で響いている。」

津村 和比古

(日本映画撮影監督協会)

私たちが日々何気なく生きている時間、福島県・飯舘村にも同じ時間が確実に流れている。しかし、特別な関わり合いがない限り、そこの生きる人たちに思いを寄せることはないだろう。二人のジャーナリストは、9年という長きに渡り、カメラを携えて村人や研究者と時間を共有し、飯舘を記録してきた。人類に与えられた最大の資源は土だとも言われる。私たちは表土の上でしか生きられない。その大切な事実を、この作品を通して、飯舘村に生きる人たちは教えてくれる映画には現実を変える力はない、生活を立て直す力もない。しかし、希望を与えてくれる。

大橋 正明

(聖心女子大学グローバル共生研究所長 )

「(原発事故の)問題は解決していないのに、福島のことは忘れ去られるばかり。そこにしつこくかかわり続けるお二人の活動を、心より応援しています。」

小寺 美和

(聖心女子大学グローバル共生研究所長 )

「『サマショール ~遺言 第六章』というタイトルに、サマショールという言葉が一般的でないので伝わるかなという思いがありましたが、映画を観て、「見えない怪物」に立ち向かう人たちの姿に胸が痛くなりました。」

森田 留美

(即興演奏家 ソプラノ歌手)

「1000年後の人々に真実を伝え残す為に、被爆し 命を削りながら撮影された 3.11の翌日から今までの貴重な真実の映像!1000年後への伝言!心に響く素晴らしい作品、沢山 沢山の皆々様にご覧頂きたいです!」

大塚 恵美子

(前東村山市市議会議員)

「今年はオリパラ一色にしたい政府の意向通り、福島から聖火リレーが始まる。 ピリオドを打って、なかったことにしたい原発事故。避難指示解除がされても帰還しない多くの避難民は勝手にしろ、と棄民政策が進行する」「収穫の喜びを分かちあえずとも、表土を「除染」として剥がされた土地に黙々と蕎麦の種を撒く。 「帰村」とは何か。・・・」

佐藤 真紀

(フリーランス・国際協力)

「福島の遺言。ものすごく重いテーマですが、まるで一緒にお茶の間で話を聞いているように時間が過ぎていく。どうもがいたって生きていくしかない。全く問題はありませんという安倍総理の演説から始まったオリンピック誘致。復興を掲げたオリンピックにやっぱり福島の現状を包み隠さず世界に発信する。核兵器の問題もしっかりと世界に発信する機会にオリンピックを使いましょう。戦後75周年。核兵器が実戦に使われて75周年!」

朝倉 優子

バレエ・アカンパニスト(ピアニスト)

「ちいさな、ほんとうにいろんな問題が、何ひとつとしてカンタンに割り切れないということが、浮き彫りになってゆく。」「己が身はかなりの被曝をして、大切な記録をわたしたちに届けてくれた、ジャーナリスト魂の塊のなせるわざだと思うのです。」

川崎 哲

ピースボート共同代表/核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員

圧倒的な迫力をもつドキュメンタリーだ。長谷川健一、花子夫妻を中心に、飯舘 村の人たちが避難から帰還へと向かうなかでの不条理や苦悩を、これでもかとい うくらいに密着した取材の中で浮き彫りにしている。被災とか復興とかいう薄っ ぺらい言葉がどこかに飛んでいきそうなくらい、リアリティに詰まっている。長 谷川夫妻それぞれの強力な個性も手伝って、一つ一つの場面と言葉に心を動かさ れる。夫妻とは私はヨーロッパやオーストラリアなど海外での証言活動を共にし てきたが、チェルノブイリ訪問の様子は今回の映画で初めて見せていただいた。 今日の、そして20年、30年先の日本を考えるためにも、多くの方にこの映画 を見てもらいたい。また、豊田・野田両監督による取材活動を今後も皆で広く支 えていきたい。

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